私はある高校の英語科教員ですが、本校では英語を教えておらず「日本語の専任教員」に近い立ち位置です。私はこの高校に約20年勤めていますが、15年ほど前から日本語指導を必要とする外国の生徒が定時制課程に入ってくることが増えたように思います。15年前、英語の授業で「Environment=環境」と教えてから「環境とは何ですか。」と聞いたところ、笑顏で「わかりません。」という返事が返ってきたことがあります。英語も日本語も十分ではない外国籍の生徒は「わからないもの(Environment)」を「わからないもの(環境)」と結びつけても、「わからない」の再生産になるだけだったのです。「これではダメだ。日本語を教えるしかない。」と思いました。
生徒を授業の前と後に呼んで補習をすることにしました。しかし、日本語を教えたことも教え方を学んだこともなかったため、最初は日本語の教科書と指導書を見比べて一度授業のリハーサルを行い、それから生徒に教える、この繰り返しでした。私は日本語教育能力検定試験の勉強も行い、少しずつ日本語指導の仕方を学びました。
私が在職している高校では、外国籍の生徒が在学中の継続的日本語学習の機会を確保するため、卒業単位に加える学校設定の日本語科目が設置されています。よいことは日本語が全く話せない生徒も自信を持って受け入れられる体制がここにできたこと、(ア)生徒の日本語学習に対する姿勢が変わったことです。以前は「日本語は話せればいい。漢字やJLPTは必要ない。」と言う生徒が多かったのですが、JLPTを受ける生徒も増え、高校卒業後の進路に専門学校や大学を目指すことも増えました。これから、外国籍の高校生が希望の進路に進めるよう、学習環境の整備が一段と進むことを祈っています。
【小题1】15年前、「私」は主に何の授業をしたか。A.英語の授業 | B.日本語の授業 | C.進学コースの授業 | D.定時制の1対1の授業 |
A.いくら新しい知識を教えても、生徒にとって意味がなかったから |
B.いくらわからない知識を結んでも、生徒が理解してくれなかったから |
C.生徒が教えた日本語がわからなかったので、授業を進めるのは難しかったから |
D.生徒が日本語をぜんぜん勉強しなかったので、成績が悪かったから |
A.日本語の教育能力検定試験を受けたあとで、経験を積んで生徒に教える。 |
B.日本語の教え方を学んだあとで、日本語を教える経験者に習って生徒に教える。 |
C.日本語の教科書と指導書を見比べ、授業のリハーサルを行って生徒に教える。 |
D.日本語の教科書と指導書を見比べながら、授業を行って生徒に教える。 |
A.それから | B.ですから | C.そして | D.そこで |
A.「私」はこの学校で20年ほど日本語を教えている。 |
B.「私」は日本語教育能力検定試験を受ける生徒に対する指導もしている。 |
C.高校で日本語科目が設置されたおかげで、生徒の日本語学習の姿勢も変わった。 |
D.高校で外国籍の高校生に対する学習環境の整備が一段と進むと決められた。 |
みなさまからこう呼んでもらえることが当たり前になりましたが、こんな私が先生と呼ばれる日が来るなんて以前の私からは想像もできませんでした。 私は大学を卒業してから、しばらく日本の一般企業に勤めていました。
( ア )働き始めてから、日本の社会を窮屈に感じることがよくありました。思い悩んだ末に、私は会を辞めてフィリピンで働いてみることにしたんです。前向きな挑戦というより、とにかく日本から出たいと思って決意したことだったので、いわば現実逃避のようなものでした。
これは私にとって、大きな挫折でした。
お金もないし、能力もないし、自分にできることなんて何もないんじゃないかと思っていました。
でも、フィリピンへ行って「今日を生きる」ために一生懸命なフィリピン人の国民性に衝撃を受けました。将来のことばかり考えて不安になっていた私も「まずは目の前のことからやってみよう」とゼロから歩踏み出すことができたんです。こういった心の変化は、日本を出てみないと経験できないものだったと思います。
【小题1】(ア)のところに入れるのに最も適当なものはどれですか。A.そして | B.それで | C.しかし | D.例えば |
A.財産や収入が少なくて貧しいさま | B.場所が狭いさま |
C.心身が束縛されて気づまりなさま | D.面白くないさま |
A.前向きな挑戦 | B.現実逃避 | C.窮屈に感じる | D.当たり前だ |
A.自分にできることは何かあると信じていたということ |
B.自分にできることはあるかどうか分からなかったということ |
C.自分にできることは何もないと思っていたということ |
D.自分にできることは必ずあると思っていたということ |
A.今日のことばかり考えて不安に生きている。 |
B.目の前のことに専念して生活する 。 |
C.今日は生きていれば十分だ。 |
D.過去と未来のこと何も考えずに、ごろごろと暮らす。 |
子どもを持ったことのある人なら、三歳の子どもが電話に興味を持つことをご存じだと思う。会話がとてもおもしろい時期である。話しかければ返事をしてくれる電話に夢中にならないはずがない。言葉の発達と共に、うちの電話機は子どものおもちゃとなっていった。
初めのうちは、ジジババからの電話の途中で少し話をして喜んでいるだけであったが、そのうち掛かってくる電話にも出たがるようになった。(中略)
次に彼は、番号を押して自分で電話を掛けることに興味を覚えたようである。ジジババの家と、うちの子と話をするのを楽しみにしてくれる叔母にかぎって掛けさせることにして、この二軒の電話番号を#01と#02の短縮番号にしてあげた。彼はほとんど毎日どちらかに電話をした。
「ぼくのなまえはあおきいくまです」「四さいになったらおおさわようちえんにいくんだよ」とか、「きょうねおにくとおやさいいっぱいたべたの。あとね、えーとね……」
などなど、彼のおしゃべりにつき合っている叔母もたいへんだなと横で聞いていて思いつつ、好きにさせておいた。
「またおでんわしてねっていってた」「ごはんをいっぱいたべてねっていってたよ」「おばさんはひとりですんでいてさびしいんだって。ぼくとおはなしするのがたのしみだって。ぼくにあいたいって」
久しぶりにこの叔母に会う機会があった。
「いつも子どもが長々と電話してすみません」
「あーらやだ。何言ってんのよ、ちっとも電話してくんないじゃない。子どもは元気?」彼は毎日この叔母と電話で話をしていたのではなかったか。その夜、#02に電話してみた。見知らぬ人が電話を取った。
「あなたがお父様ですか。いつもお坊ちゃまからかわいいお電話をいただいております。いつかご挨拶をと思っておりましたが、遅くなって申しわけございません。私は、✕✕と申すものです。いつもこの時間になるとお電話がこないかと心待ちにしております。最近はそれはもう毎日のようにお電話をくださいますので一日電話がこないと風邪でもひいたのではないか、もしや事故にでもあったんじゃないかとかやきもきしてしまうのですよ。今まで眠れない日がおおございましたのに、電話の向こうで“バイバイ”って言ってくれた日はぐっすりと眠れるようになりました。
主人をおととしガンで亡くしがっくりきていたところに、頼みだった息子夫婦も半年前に交通事故で亡くなりましてね、孫も一緒だったんです。生きていればもうじき四歳になるはずでした。幼稚園もきまっていましたのにねえ。そんな時にお宅のお坊ちゃまからお電話をいただきまして、初めは死んだはずの孫からかと思いました。一回だけの幸運な間違い電話のつもりでいたら何度もくるようになりまして、最初は、たどたどしかったのに今ではもう立派にお話もできるようになって……。もしご迷惑まったらいやとは言えないだろう。叔母の家の電話番号を短縮番号に入力する時のミスだったようだ。新たに本当の叔母の番号を#03にいれた。そして彼は今でも#02に電話をしているようである。
(青木晴彦「電話」『第11回NTTふれあいトーク大賞100選』NNT出版による)
【小题1】①「出たがるようになった」とあるが、何をしたがるようになったのか。A.電話での大人の会話に自分も参加すること |
B.電話番号を押して、自分から電話をかけること |
C.大人が電話で話している間、外に遊びに行くこと |
D.相手とつながっていない電話をおもちゃにして遊ぶこと |
A.おばさんか見知らぬ人 |
B.おじいさんかおばあさん |
C.おじいさんかおばあさんかおばさん |
D.おじいさんかおばあさんか見知らぬ人 |
A.母が子どもを友達と遊ばせておいた。 |
B.叔母が子どもに電話で話させておいた。 |
C.親が子どもに電話をかけさせておいた。 |
D.ジジババが子どもを自由にさせておいた。 |
A.子どもから全然電話がかかってこないから |
B.親とはよく会うが子どもとは全然会わないから |
C.子どもからときどきしか電話がかかってこないから |
D.親とはよく会うが子どもとはときどきしか会わないから |
A.この人の孫 |
B.この人の息子夫婦 |
C.電話をかける子どもの親 |
D.電話をかけてくる子ども |
A.主人と同じ病気で亡くなった。 |
B.ともだちと同じ幼稚園に入った。 |
C.おばあさんと一緒に電話で話した。 |
D.息子夫婦と一緒に交通事故にあった。 |
A.めったにかかってこないから |
B.孫のような子どもの声が聞けたから |
C.ちょうど待っていた電話だったから |
D.自分から電話をかけなくてもいいから |
上海の野良猫「羅恩」が、中国のネットで大きな話題となっている。
羅恩は「トレーニング」(训练)を経た後、上海の新華路にある喫茶店に「就職」。そのポ ストは、ネズミを捕まえる「探偵」だ。就職して1ヶ月半の間に、すでにネズミを3匹捕まえたといい、(ア)な業績を収めている。
「探偵」の姿を一目見たいと、好奇心からその喫茶店に足を運ぶと、店のガラスの扉にはパイプ(烟斗)をくわえた「看板店員」羅恩の写真を加工したイラスト(插图)が貼られ、客を出迎えていた。
喫茶店のバリスタ(咖啡师)•韋豪さんは、「羅恩は人を怖がらず、人懐っこい。人を見ると、撫でてもらおうと、すぐに横になる」と話す。
店の中には、「ベット健康免疫証」、プロフィール(个人简介)が表記されたプレート(板)、「探偵」羅恩の詳しい生活ガイドといった、羅恩の各種資料まで揃っている。さらに、本格的なオファー(入职邀请函)もあり、「拝啓Mr羅恩、あなたを当店の「探偵」に任命したことを、お知らせできることをうれしく思います。職務を全うし、店のルールを守ってください。トラブル(混乱)を起こしたり、勝手に持ち場を離れたり、転職したりしないでくださ、真面目に仕事をし、同僚と協力するチームワークを大切にしてください」と杏かれている。
【小题1】文中の(ア)に入れるのに最も適当なものはとれか。A.すばらしい | B.ずいぶん | C.なかなか | D.おおせい |
A.撫でてもらった業績。 |
B.写真を加工した業績。 |
C.お客さんを出迎えていた業績。 |
D.就職して一ケ月半の間に、3匹のネズミを捕まえた業績。 |
A.店には羅恩のパイプがある。 |
B.店には羅恩の「ペット健康免疫証」がある。 |
C.店には羅恩の詳しい生活ガイドがある。 |
D.店には羅恩の本格的なオファーがある。 |
A.羅恩は店のルールを守らなくてもいい。 |
B.羅恩は同僚と協力するべきだ。 |
C.羅恩は勝手に幅職してもいい。 |
D.羅恩はトラプルを起こしてもいい。 |
A.バリスタ•羅恩 | B.「探偵」羅恩 | C.羅恩とパイプ | D.羅恩とネズミ |
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