売れない芸人はなぜずっと芸人を続けているのでしょうか。売れない芸人とは、何年もお笑い芸人を本業として続けているのにも関わらず、テレビにも舞台にもあまり呼ばれないまったく人気のないお笑い芸人のことを言います。売れない芸人は、10年も15年もずっと売れることなく、低い給料で同じことを続けているのは生活面も精神面もなかなか苦しいでしょう。それでも辞めないのはなぜでしょうか。

まず第一に、芸人は10年目からと言われています。どういうことかというと、10年続けてからやっと「若手」と呼ばれなくなり、いろいろな仕事を任されるようになります。また、芸人はいつどのタイミングで売れるかが読めません。( ア )、いつ売れるのか分からないので、売れる日を夢見て何年も頑張る芸人が多いようです。

つまり、何年も芸人を続けている人は決して「なんとなく」というようないい加減な理由ではないのです。一人一人明確な理由があって芸人を続けているのです。

僕の大学時代のたった1人の友達は偏屈な人でした。たった1人の友達なのに、ほとんど会うことがなかったのです。これもラッキーなことでした。友達が1人しかいないからといって、僕の家に年中入り浸りと、勉強したり悩む時間はなくなります。できないことがたくさんあることによって、結果として時間が生まれるのです。

僕にとって人生で最も贅沢な時間は予備校時代です。ひとりぼっちで将来どうなるかわからないという時間です。将来がどうなるかわからないという孤独があることによって、その人間のステージが上がり、メンタルを鍛えることができるのです。

「将来がだいたい見えました」というのは、一番つまらない状態です。この先自分がどうなるかわからないんです、という相談がよくあります。人生は将来のことがわからない方が面白いのです。

大富豪の子供がプレッシャーに潰されそうになるのは、 自分の将来が見えているためです。これは富豪の子供に生まれてない人にはわからないプレッシャーです。人生を楽しむためには、孤独の時間を自分の成長に使うことが大切なのです。

私はおしゃれが苦手です。服にあまり興味がないので、学生の時は毎日ジーパンを履いて、夏はTシャツ、冬はセーターという格好をしていました。しかし、社会人になってからは、周りの同僚から「センスがない」「お金がない」などと思われたくなくて、毎日おしゃれな服を着ようと頑張っていました。しかし、考えてみると、男性社員は、毎日スーツです。ワイシャツやネクタイは替えているかもしれませんが、同じ服を着ているように見えます。「男性はそれでいいんだ」と思うと、そんなことは無駄だと思うようになりました。それから私は、白のシャツと黒のズボンを何着か準備して、会社には毎日それを着ていくことにしました。そうすると、着る服について、悩む時間がなくなり、（ ア ）の時間をゆっくり過ごすことができるようになりました。それに、自分に似合っていたかどうかもわからない服を着ていた時よりも自分に自信が持てるようにもなりました。「毎日同じ服を着る」のは、有名な経営者もしているそうです。私はただの会社員ですが、これからもこのスタイルを続けていきたいです。