実力テストを受けたがらない学生がいる。その理由を聞くと、「もう少し実力を付けてから受けたい」と言う。気持ちは分からないでもない。でも、そんなふうに思っていると、いつまでも受けられない。例えば、着物の着方を習っている人が、上手になったら着物を着て出かけようと思う。しかし、どの程度で上手になったと言えるのか、判断ができない。それよりもまず着物を着て出かけてみるといい。例えば、ちょっと緊張するような場所に。もし最後まで着崩れ(穿走形)しなければ、それで自信がつく。語学にしても、まずはレベルに合わせて使ってみることだ。笑われても気にしない。そうしているうちにレベルも上がってくる。料理も同様、(ア)。批評されながら腕(本领)を磨けばいいのだから。
【小题1】文中に「そんなふうに思っている」とあるが、思っている内容はどれか。A.実力があってもなくても受けたい | B.実力ができてから受けたい |
C.実力テストならいつでも受けたい | D.実力がそれほどなくても受けたい |
A.物事は実際にやってみるうちに上手になるものだ。 |
B.何事でも実際にやる前にちゃんと準備する必要がある。 |
C.何事も人に批評されると、自信がなくなってしまう。 |
D.物事は下手でもやると、人に迷惑をかける。 |
A.着物を着て出かけてみるといい | B.最後まで着崩れしないといい |
C.行かないほうがいい | D.行かなくてもいい |
A.自信がないうちに | B.笑われても使ってみるうちに |
C.難しい言い方に挑戦してみるうちに | D.レベルのことを気にしながら使ってみるうちに |
A.自信がなければ、人に食べさせないほうがいい |
B.自信があっても、人に食べさせないほうがいい |
C.自信ができたら、人に食べさてみるといい |
D.自信がなくても、人に食べてもらうといい |
今年のお正月は穏やかな天候に恵まれて、初詣や初売りも昨年よりちょっとにぎやかになりました。いろいろな出費がかさみ(增多)、大人の懐は寒くなりましたが、子どもたちのお年玉はどんな具合になったでしょうか。
昨年の正月は新型コロナの感染拡大で、帰省や親戚の集まりを自粛する動きが広がっていました。佐賀新聞のアンケートでは4割が「減った」と回答。親戚に会えなかったという理由が多く、お年玉もコロナ禍に見舞われました。
今年はオミクロン株が徐々に広がっていますが、県内は落ち着いています。財布のひも(抽绳)が緩みがちな優しいおじいちゃん、おばあちゃんに会えたという子も多くなりました。「昨年、減った分までくれない?」と願っていた子もあったそうです。大人には教育的な配慮があるのではないでしょうか。
エッセイスト(散文家)の内田也哉子さんがラジオ番組で高校時代の思い出を語っていました。内田さんのお母さんは女優の樹木希林さん。希林さんの知人が「也哉子、お年玉をあげるよ」と3万円をくれたが、希林さんに「すぐ返してきなさい」と叱られました。後日、その知人にも「お年玉なんだから、お札(钞票)でくれてやるな」と怒っていたという。
当時、時給700円のアルバイトをしていた也哉子さんは「お金の価値観を知った冬でした」と話していました。喜ぶ顔が見たいのはやまやま(很想)でしたが、そこは教育の一環ではないでしょうか。
【小题1】文中に「大人の懐は寒くなりました」があるが、それはどういう意味か。A.お正月の頃はまだ寒いので、大人も寒がっている |
B.初詣や初売りで暖かい部屋を出て寒がっている。 |
C.お正月の頃はいろいろな出費がかさみ、お金がなくなる。 |
D.子どもにお年玉をやらなければならないので、お金がなくなる。 |
A.優しいおじいちゃん、おばあちゃんは子供に願っていた。 |
B.子供は優しいおじいちゃん、おばあちゃんに願っていた。 |
C.大人はおじいちゃんやおばあちゃんに会えた子供に願っていた。 |
D.教育責任を持っている大人はおじいちゃんやおばあちゃんに願っていた。 |
A.内田也哉子さん |
B.希林さんの知人 |
C.内田さんのお母さん |
D.也哉子さんの知人 |
A.財布のひもが緩みがちな優しいおばあちゃんの一員である。 |
B.也哉子さんをよく叱られていて、厳しい母親である。 |
C.也哉子さんにも知人にも厳しくて、怒りやすい人である。 |
D.也哉子さんに正しいお金の価値観を知らせる母親である。 |
A.お年玉も教育の一環 |
B.お正月とお年玉 |
C.女優のお金の価値観 |
D.大人の懐事情 |
確かに人間には、無邪気な子供時代も必要だ。自然には、人間では作り出せない「雄大さ」が存在しているように思える。包容力とも言えるだろう。虫や花や木々、それにきれいな空気。そして少なくない危険。子どもというのは素晴らしく多感な生き物であるから、それの中でたくさんのエネルギーを吸収して、影響されることができる。大人の背では捉えることのできない視野が、子どもの目の前には広がっている。記憶に見える喜び、怒り、悲しみ。我が幼き日々の四分の三以上は「自然」の感情で占められている。『環境が人格をつくる。』とはよく言うが、子どももそうした自然の時間の中で、人格を構成されていく。
(ア)、人間には独りで自己を冷静に見つめる時間も大切だ。
一寸法師は、両親が嫌がるものを無理にでも、自立しようとして勇敢に旅に出たからこそ、最後に幸福が訪れたのだろう。
子供時代の無邪気で多感な時期も、大人になってからの冷静でやや無感動な時期も、どちらも必要不可欠だ。『脱皮できない蛇は滅びる』。人間に脱皮はないが、人間の反抗期、思春期などは脱皮と表現することも可能なのではないか。
大事なことは、それぞれの時期を精一杯、自分なりに生きていくことだと思う。
【小题1】人間にはなぜ、無邪気な子供時代が必要か。A.子供しか「雄大さ」が作り出せないから |
B.子供が多感な生き物で、自然の時間を通じて人格を構成することができるから |
C.自然の中からたくさんのエネルギーを吸収しても、影響されにくいから |
D.子供時代は視野が一番広い時期だから |
A.虫や花や木々 | B.きれいな空気 | C.少なくない危険 | D.多くない危険 |
A.無邪気な子供時代があったから |
B.勇敢に旅に出たことを通じて、自分を冷静に見つめる時間を作ったから |
C.両親が嫌がるものを好きになったから |
D.両親に従え、自立しようともしなかったから |
A.だから | B.そのため | C.しかし | D.例えば |
A.子供時代より大人になってから冷静な時期の方が大切だと思う。 |
B.人間の反抗期や思春期は蛇の脱皮と表現するかもしれない。 |
C.子供時代も大人になってから冷静な時期も不可欠な存在だ。 |
D.私は各時期で精一杯自分なりに生きていくのがとても大切だと思う。 |
私は、虫が大嫌いでした。特に蜘蛛が怖くて、大騒ぎしていました。虫に危害を加えられたこともないのに、不思議ですよね。心理学を学ぶようになって、虫が怖いのは、経験からではなく、周囲の大人の影響を受けたからだと分かりました。(ア)、自分の子どもには無用な恐怖を与えないようにしようと、子育てで実験をしてみることにしました。試みたのは一つだけ、絶対に虫を「怖い」「汚い」と言わないことだけです。もちろん危害を加える虫は、正しく恐れてもらわなくては困りますから、そこは注意しました。
田舎暮らしなので、虫が大好きな息子には、毎日楽しい発見がいっばいでした。うれしそうに話す息子に付き合って、全身鳥肌が立ちながら蜘蛛を観察しました。ある時は「一番好きな虫はわらじ虫(甲売虫)」と、小さな箱に100匹以上のわらじ虫を捕獲してきて、自慢げに見せてくれました。「わらじ虫のお母さんが探しているかもしれないから、お家に返してあげようね」とごまかしました(欺骗)。
だが、「きれいだね」「すごいね」と言葉にしながら、虫の観察を続けるうちに、私の虫への恐怖心がだんだんなくなっていることに気付きました。
保育園の頃から「虫の博士になる」と言っていた息子は、大学で生物学を選びました。「虫は怖い」って言わなくて良かったと思いました。
【小题1】文中の(ア)に入れるのに最も適当なものはどれか。A.そこで | B.しかし | C.なのに | D.そのうえ |
A.絶対に虫に「怖い」などを言わないこと | B.息子と一緒に虫を観察すること |
C.子育てで試験してみること | D.危険性がある虫に気をつけること |
A.作者は虫が怖かった。 | B.作者は虫が好きだった。 |
C.作者の息子は虫が怖かった。 | D.作者の息子は虫が好きだった。 |
A.息子に虫に対する恐怖を与えたので、息子が虫を嫌いになったから。 |
B.息子に虫に対する無用な恐怖を与えなかったことで、息子は生物学に興味を持つようになったから。 |
C.息子に虫に対する恐怖を与えたので、息子が虫の博士になったから。 |
D.息子に虫に対する無用な恐怖を与えなかったことで、息子が虫の博士になったから。 |
A.作者の息子は最初は虫が嫌いだったが、虫を観察するうちにだんだん好きになった。 |
B.作者の息子は周囲の大人から影響を受けて虫が嫌いになった。 |
C.作者は息子と一緒に虫を観察するうちに虫への恐怖心がだんだんなくなった。 |
D.作者は周囲の大人から影響を受けて虫が好きになった。 |
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