読書は人間の特権であります。人間以外に、読書をする存在者というものはありません。それは、人間が考える存在者で、考えることが人間の偉大性だからであります。動物は、目に見、耳に聞く感覚の世界に住み、① が動物のすべてであるが、人間は、感覚の世界のほかに、目にも見えず、耳にも聞こえぬ考えられた世界を持っています。だから、人間の行為は、風か吹くとか、水が流れるとか言うように自然現象と違うばかりでなく、動物の衝突的な活動とも違って、まず目的をたて、次に手段を考えて、それを媒介者としてこの世界にわれわれを導くものが、② 読書なのであります。文字という見ることのできるものを通じて、その背後にある意味を悟ることができる。これは人間にしてはじめてできることで、人間の特権だというべきでありましょう。
【小题1】読書について、ただしくないのはどれか。A.読書は人間の特権である |
B.読書をする存在者は人間のほかにはいない |
C.人間も動物も読書でまわりのことを感じる |
D.読書でその背後にある意味を悟ることができる |
A.これ | B.それ | C.あれ | D.こんなの |
A.動物と全く同じ世界で生きている |
B.目に見、耳に聞く感覚の世界で生きでいる |
C.目にも見えず、耳にも聞こえぬ考えられた世界で生きている |
D.感覚の世界また考えられた世界で生きている |
A.一方 | B.だから | C.すなわち | D.ところが |
A.自然も感覚の世界を悟ること | B.読書を通じて背後にある意味を悟ること |
C.読書は人間の持つ特権ということ | D.文字という見ること |
ぼくは世の中のため、人のために役立つ若者を育てるのは、経営者のやらなければならない仕事だと思っている。しかし、世の中で役立つ若者を育てることが企業の責任だと思っている経営者さんは、今はかなり少なくなった。自分に忠実で、都合のいい人材、金儲けに役立つ人ばかりを育てようとしているように見受けている。
部下を叱れない上司も増えている。叱ったら辞めてしまうかもしれない。手を挙げたら訴えられるかもしれない。叱った責任を取りたくないから、結局何もしない。大人が下の世代に教えなければ、若い人は育たない。後輩が間違った仕事の仕方をしているのに、それを教えてやらない、失敗しても怒らないのは、決して優しさではない。それは愛がないからだろう。
ぼくは違う。弟子をあまりにも厳しく叱る。職人を育てる責任はもちろんのこと、その人間の一生がぼくにかかっていると思うからだ。
ぼくは、就職は結婚と似たものだと思っている。つまり、その人の人生に責任を取るということだ。人を雇うということは、それだけの心の準備が要るだろう。
ぼくの役目(职责)は、長年で積んできた技術と精神のすべてを、次世代の若者に伝えることだ。自分を超える職人を、一人でも育てたいと思っている。
【小题1】筆者の考えている「経営者のやらなければならない仕事」とはどれか。A.世の中で人のために役立つ若者を育てること |
B.会社で自分に忠実である若者を育てること |
C.会社のために都合のいい人材を育てること |
D.金儲けに役立つ人ばかりを育てること |
A.叱ったら、会社を辞めなければならないから |
B.叱っても聞いてくれないから |
C.叱った責任を取りたくないから |
D.叱ることは禁じられているから |
A.教えるものはないから | B.愛がないから |
C.部下に優しいから | D.辞められると損だから |
A.叱ったら、うまくやってくれるから |
B.弟子を叱るのが当たり前だから |
C.叱るのを我慢できなければ、職人になれないから |
D.弟子の一生が自分にかかっていると思うから |
A.その人の人生に責任を取ること | B.叱られる覚悟がいること |
C.魂を次世代に伝えること | D.人のために役立つこと |
最近のニュースを見ると、中学生の非行①の問題が数多く見られる。もちろん種々の複雑な原因が考えられるが、ここでは父親の問題にしぼって考察してみよう。
現在の中学生の父親は、ほとんど日本経済の高度成長期に労働力の中心となった四十代、五十代の男性だ。彼らは働けば働くほど有能だと見なされた時代を生きた人達で、家庭を顧み②ないで仕事に励む人達だ。しかし、これは子供の人間形成にとっては極めて ( ア )に作用する。両親との触れ合いの中で健全な子供が育っていくのに、いつも父親が不在で対話が不可能では、問題児ができないほうが不思議なくらいだ。
「父親不在」は、父親の家庭内での権威の失墜を招く。父親がたまにしか家にいず、そのたびに子供に「良く勉強しろよ。」「お母さんの言う事を良く聞いているか。」などと説教めいた③ことを並べていると、子供に煙たがられ④、うるさい存在としてしか見られなくなる。しかし、そうかといって、子供がしたいままに放任しておいたり、良き父親であろうとして、始終子供にやさしくしたりすると、無責任な父親、子供に甘い父親と思われてしまう。また、極端な場合は、母親が子供に「お父さんのようになったら、出世⑤できないわよ。」などと言って、父親を悪い例として挙げ、子供を教育しようとする。どの場合も、子供の心の中で、父親に対する尊敬の念が薄れていき、家庭内での大黒柱⑥だとみなされるべき父親の権威が失墜する。子が頼りにすべき親の権威が低くなれば、精神的に不安定な子供ができやすくなる。
注:
①非行:不良行为 ②顧み (る) :顾虑,顾及 ③~めいた :有了……感觉
④煙たが(る) :望之生畏,不易接近 ⑤出世:有出息 ⑥大黑柱:顶梁柱
【小题1】文中の( ア ) に入れるのに最も適当なものはどれか。
A.プラス | B.マイナス | C.有意義 | D.無意義 |
A.父親は家庭を顧みないで仕事に励むから |
B.父親はずっと家にいないから |
C.父親は自分の子供に触れたがらないから |
D.父親は自分の子供が問題児にならないと信じるから |
A.父親がたまにしか家にいず、子供に煙たがられるから |
B.無責任な父親、子供に甘い父親と思われるから |
C.母親が父親を悪い例として挙げて、子供を教育するから |
D.以上のすべて |
A.父親が悪い例として挙げられるから | B.子供がしたいままに放任されておくから |
C.頼りにすべき親の権威が低くなるから | D.説教めいたことが並べられているから |
A.現在中学生の父親は、全部四十代、五十代の男性だ。 |
B.両親との触れ合いの中で健全な子供が育つことができない。 |
C.父親がたまにしか家にいず、子供に説教ばかりしていて、逆効果になる。 |
D.子供を教育すればするほど、父親に対する尊敬の念は薄くなっていく。 |
テレビの中で、最近人気の芸人二人が苦痛の表情で、マグロ(金枪鱼)を食べている。そのマグロはとても大きく、値段も高そうだった。二人も初めのうちはそのおいしさに感動して「(ア)」と言いながらパクパク食べていた。しかし、あまりの量の多さとマグロの脂にやられ、だんだんと箸が進まなくなった。でも番組の企画だから食べ続けなければならない。二人は「気持ち悪い一、もう食べたくない」と言いながら、無理やりマグロを胃に流し込んでいた
じゃあ、もう食べるなよ。私の怒りはピークに達していた。この番組はどうかしている。いくら仕事とはいえ、この企画を受けた芸人たちもどうかしている。世の中には食べたくても食べられない人たちもいるのに、その人たちがこの番組を見たらどう思うだろうか。私はすぐに番組ホームページの掲示板にアクセスした。この意見を書き込もうと思ったのだ。こんな企画、苦情殺到に決まっている。そしてみんなの書き込みを見て驚いた。「面白い!頑張って!!」「今度は牛1頭でやってみたらどうですか?」
ああ、生活が豊かになり過ぎて、とうとう食べ物が遊び道具になってしまったのか。本当にショックだった。これではいけないと思い、私は自分の意見を書き込んだ。しかし、それがホームページ上に掲載されることはなかった。都合の悪い意見は消されてしまうらしい。食べられることは決して当たり前ではない。食べ物への感謝や食べられることの幸せを、もっとよく噛みしめてほしい。
【小题1】文中の(ア)に入れるのに最も適当なものはどれか。A.おいしいー | B.もっと食べてください |
C.ご馳走様でした | D.鮮度のいいマグロだね |
A.人気の芸人は汚い食べ方をしているから |
B.食べているところを見ても面白くないから |
C.なかなか箸が進まない料理を食べさせるから |
D.限界が来ても、無理やり口の中に詰め込んでいるから |
A.生活が豊かになり過ぎたから |
B.都合の悪い意見は消されたから |
C.食べ物が遊び道具になってしまったから |
D.この計画に対する苦情が殺到していたから |
A.豊かな生活 | B.食べてはいけない物 |
C.「私」が書き込んだ意見 | D.視聴者の苦痛の表情 |
A.食の選択が増えれば増えるほどいい。 |
B.感謝の気持ちを持ち、食を大切にしよう。 |
C.大量に食べさせると、食の美味しさがなくなる。 |
D.苦しみながら食べているところを見るのが不快だ。 |
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