日米貿易収支の不均衡を是正するために、最近アメリカは日本に、アメリカ製品を買うようにという圧力をかけている。仮に日本人がアメリカのフォードやジェネラルモーターズなどの車を買うとしよう。まず、問題になるのは運転席がアメリカと同じ左側にあることである。交通渋滞が頻繁に起こる日本の道で、左側通行なのに左側に座って運転するのは至極不便である。よくステータスシンボルのためにわざと運転席を左側のままにしておくと言われるが、実用面から考えるとはなはだ不便極まりない。( ① )、アメリカ車は、日本車と比較して車幅がずっと広く、狭い道が多い日本では接触事故などが起こりやすくなるし、車庫に入れる時など余分な神経を使わなければならない。
幸い順調に走っている間は問題がない。ところが、一度故障すると実に厄介だ。先ず、部品の交換に時間がかかる。修理工場に部品があればいいが、往々にしてない。そのため何日も車が使えなくて不便な思いをすることがよくある。普通は部品の値段が高くて余計にカネを払わせられる。時には、使い方の説明書が英語のままであったり、非常に複雑で分かりにくかったりする。面倒臭いことばかりなので、買うのを締めてしまいかねない。
この場合も、消費者に対するサービスが問題なのである。日本人の消費者のニーズは当然アメリカ人の消費者のニーズと異なる。それを綿密に調査せずに、会社側の意向を強制するだけであったら、日本の市場で成功するのは無理であろう。市場調査などを行なって、日本人の消費者が何を求めているのか、それを満足させるにはどうすればいいのか、ということを見究めて、日本人の消費者の心を捕える努力をすれば、自ら道がひらけて来るのではなかろうか。
(速水健次郎「辛口エッセイ」による)
【小题1】( ① )に入ることばは次のどれか。A.それから |
B.しかも |
C.しかし |
D.だから |
A.アメリカ車は事故などが起こりやすい。 |
B.運転席が日本車と同じ左側にあることが実用面から考えると不便極まりない。 |
C.修理工場にアメリカ車の部品がないので、なんともしようがない。 |
D.アメリカ車は部品の値段が高い。 |
A.消費者に対するサービス |
B.消費者のニーズ |
C.日本人の消費者のニーズ |
D.アメリカ人の消費者のニーズ |
A.アメリカの自動車会社 |
B.日本の自動車会社 |
C.アメリカの会社 |
D.日本人の消費者 |
A.自分の力でアメリカ製品の販売の道を開くことができる。 |
B.日本に圧力をかける必要なく、自らの力でアメリカ製品の市場を拡大する。 |
C.他人の力を借りなく、自分の力でアメリカ製品の市場を拡大する。 |
D.アメリカ製品の独特なセール方式が発見できる。 |
( ア )数年、祭りが人気だ。観光客でもその場にいれば参加した気分になれたり、伝統的な雰囲気が味わえたり、屋台の食べ物なども楽しめたりする。その様子がSNS で発信されることで、有名な祭りだけでなく、小さな町の伝統的な祭りも注目されるようになった。山田町もそのような祭りを続けている町の一つである。
人気が出るのはいいことだ。地元の店を利用する客も増えて経済的にプラスになる。長年、祭りを続けてきた山田町の人たちはそう考えていた。ところが今年、ある町では人が集まりすぎて小さい橋が壊れ、祭りが中止になってしまった。別の町ではゴミや安全面が問題となり、客から文句が出たそうだ。時間もお金もかけて準備したのに、予想とは逆に悪い評判ばかりが広がってしまう町もあった。そのため、山田町では祭りををやめようという意見が出てくるようになったそうだ。今、こういう町が増えている。
しかし、祭りは何のために行うのだろう。経済的なメリットだけが理由なのだろうか。住民が協力して祭りを準備する、そのこと自体が町にとっての貴重な文化だと私は思う。中心となる人だけでなく、子供も、引っ越してきた新しい住人も一緒に活動すれば、町の住人としての仲間意識が強くなり、「いい町を作っていこう」という気持ちも高まる。これは、町にとって一番大切なことではないか。観光客のためではなく、自分たちのための祭りに戻るのもいいのではないだろうか。
【小题1】文中の(ア)に入れるのに最も良いのはどれか。A.ここ | B.これ | C.こちら | D.こんな |
A.有名な祭りを行っている町 | B.昔から祭りを続けている小さな町 |
C.SNS で積極的に発信をしている町 | D.観光に来る客が昔から多い町 |
A.祭りをしている町は、必ず有名になると考えていた。 |
B.町の経済がよくなれば、祭りも有名になると考えていた。 |
C.新しい祭りを始めれば、町の人気が高くなると考えていた。 |
D.祭りで人が集まれば、町の経済がよくなると考えていた。 |
A.祭りについて、町の悪い評判が広まってしまったから |
B.ゴミや安全面の問題を解決する方法が見つかっていないから |
C.予想しなかったような悪い結果になる場合もあるから |
D.町の中にある橋がいつ壊れるか、だれにもわからないから |
A.大人だけでなく、子供にとっての祭りの効果を考えたい。 |
B.祭りに来る客ではなく、住民にとっての祭りの効果を考えたい。 |
C.経済効果だけでなく、客が楽しめるかどうかを考えるべきだ。 |
D.いい評判だけでなく、 悪い評判についても考えるべきだ。 |
ある研究所が、料理の材料について男女約1000人に対して調査を行った。それによると、1年前に比べて自宅で魚料理を食べることが増えた人は27.0%で、減ったと答えた人(15.0%)よりかなり多い。魚料理のイメージは「体にいい」が82.7%で、最も多かった。魚は健康にいいという知識が広がっているからだろう。その次は、「おいしい(72.1%)」だった。私は年を取れば取るほど、(越上年纪越)、魚が好きになると思っていた。(ア)、そうではない。魚を「おいしい」と思う人が多い年齢は、60代、20代、30代、50代、40代の順系であった
この結果から日本人は最近また、魚を食べるようになってきていて、若い人にも魚好きが多いということが分かる。
【小题1】文章によると、「調査を行った」の「調査」から分かることはどれか。
A.最近の日本人は、魚料理を食べないで肉料理を多く食べるようになりました |
B.1年前より自宅で魚料理を食べることが「増えた」人は、「減った」人より多い |
C.魚料理に対して「おいしい」というイメージを持つ人は、「体にいい」と思う人より多い |
D.1年前より自宅で魚料理を食べることが「減った」人は、「増えた」人より多い |
A.魚料理が好きかどうかについて調査した |
B.肉料理が好きかどうかについて調査した |
C.料理の材料について調査した |
D.魚料理と肉料理はどちらが体にいいかについて調査した |
A.それに | B.しかし | C.それで | D.つまり |
A.年を取ると、もっと魚が好きになる |
B.若い人は、あまり魚を食べたがらない |
C.年を取った人より、若い人のほうが魚が好きだ |
D.魚が好きか嫌いかは、年齢に関係がない |
A.肉料理を食べる若者 | B.魚料理が好きな人 |
C.魚料理が嫌いな人 | D.肉料理を食べる人の減少 |
「信じて続ければ必ず夢は叶う」や「努力は嘘をつかない」といった言葉は非常に簡単なものです。しかし、現実はそう甘くはありません。ずっと信じているだけでは一流サッカ一選手になれるわけでもないし、億万長者になれるわけでもないのです。(ア)、信じることは、夢がかなうための十分条件ではなく、ただの必要条件なだけなのです。もちろん信じて努力し続けて夢を叶えた人もいます。しかし、中には夢を追い求め続けてあきらめることも出来ず苦しんでいる人もいます。(イ)ことでまた別の人生が待っていることも本人たちはわかっているのです。しかし、今まで信じ続けて努力していた分、あきらめるのが怖いのです。つまり、あきらめる勇気が必要なのです。あきらめることは恥ずかしいことでもなんでもないのです。むしろ無駄な努力を続けているほうが悲しいですし、なにより時間がもったいないです。怖がらずに、勇気を出してあきらめることも自分の人生のためにとても大切なのです。
【小题1】文中に「現実はそう甘くはありません」とあるが、その意味は何か。A.現実は厳しい。 | B.現実ではいいことはあまりない。 |
C.現実はいつも変わる。 | D.現実はいろいろ教えてくれる。 |
A.例えば | B.なぜならば | C.しかし | D.それから |
A.あきらめる | B.信じ続ける | C.夢を追い求める | D.努力し続ける |
A.あきらめることは恥ずかしいことだ。 |
B.あきらめることは恥ずかしいことではない。 |
C.あきらめることは恥ずかしいことではないはずだ。 |
D.あきらめることを恥ずかしく思っている。 |
A.いつまでもあきらめずに最後まで頑張ることはいいことだとは限らない。 |
B.信じるだけで、努力しない人は夢を叶えられるはずがない。 |
C.努力を続けて困難を乗り越えるのにかかる時間はもったいない。 |
D.どんなことであっても怖がらずに、勇気を出してあきらめればいい。 |
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