遠くから自分の社会を見る、という経験のいちばん直接的な形は、異国で日本のニュースを見る、という機会である。ある朝、小さい雑貨店の前の石段に腰を下ろして午前のバスを待っていると、新聞売りの男の子がきて「日本のことが出ているよ!」という。日本のアゲオという埼玉県の駅で、電車が一時間くらい遅れたために乗客が暴動を起こして、駅長室の窓がたたき割られた、という報道だった。世界の中にはずいぶん気違いじみた(有点儿疯狂)国々がある、という感じの扱いだった。ぼくはその中にいた人間だから、朝の通勤時間の5分10分の電車のおくれが、ビジネスマンにとってどんなに大変なことか、よくわかる。分刻み(时间论分计,争分夺秒)に追われる時間に生活がかけられているという、ぼくにとってはあたりまえであった世界が、遠くの狂気のように不思議な奇怪なものとして、今ここでは語られている。
近代社会の基本の構造は、ビジネスである。businessとはbusyness、「忙しさ」ということだ。「忙しさ」の無限連鎖のシステムとしての「近代」のうわさ。遠い鏡に映された狂気。ぼくはその中に帰っていくのだ。
【小题1】「腰を下ろして」と言い換えられるのは次のどれか。A.立って | B.乗って | C.座って | D.通り過ぎて |
A.世界中は日本を変な国のように見ている。 |
B.筆者がいる外国の新聞は日本を変な国のように見ている。 |
C.日本のニュースを報道した外国の新聞を、筆者は変な感じで読んだ。 |
D.筆者がいる外国の新聞は世界の中には変な国が多くあると言っている。 |
A.日本 | B.駅長室 | C.電車 | D.雑貨店 |
A.暴動を起こした人々のものの見方 |
B.筆者が今いる国の人々が読む新聞 |
C.筆者が今いる国でも日本でもないところの報道 |
D.筆者が今いる国から遠く離れた日本の人々の考え |
A.今いる国の様子が少しずつわかってきて、この国でずっと過ごしたい気持ちになった。 |
B.外国で日本のニュースを知り、日本が懐かしく感じられ、帰りたい気持ちになった。 |
C.外国に来て、その国と日本との違いがわかり、その国の不思議さと狂気に気づいた。 |
D.外国に来て、その国の新聞を読むことによって、異なる視点から日本を見ることができた。 |
給料をもらいすぎだと考える人はほとんどいません。たいていの人は「安い給料でよく頑張っている」と思っているそうです。自分の給料に満足できないのはなぜでしょうか。給料をもらうことに慣れて、当たり前の感覚になっているからです。当たり前の感覚になると「こんなに頑張っているのだから、もっともらうのは当然だ」と考え始めます。慣れは恐ろしいもので、人を傲慢にします。
これは経営者側の考え方かもしれません。働く側には働く側の言い分(说法)があるでしょう。わたしもかつては①もらう側でしたから、その心理はわかります。
そこで提案です。自分のしている仕事に対して「給料が安い」と感じている人は、「よし、会社への貸しだぞ」と考えてはどうでしょうか。
(中略)
自分の給与が適正かどうかは次のように判断するといいでしょう。他所の会社に移ったとして、今の30%アップの給与が取れるか。その自信があるなら、あなたは会社に貸しを作っています。
マイナス30%であれば会社から借りている、(ア)もらいすぎです。いつリストラ(裁员)されても文句は言えません。
貸しがあれば恐ろしいものはない。いつも堂々としていられるし、仕事もばりばり(积极)やれる。会社には貸しを作ったほうが絶対得です。
【小题1】「もらう側」とあるが、何か。A.経営者 | B.働くもの | C.給料が高い人 | D.給料に満足している人 |
A.または | B.それとも | C.つまり | D.だって |
A.貸しがあれば、いつも恐れずに堂々としていられるし、仕事もよくやれるから |
B.貸しがあれば、会社の経営者に給料を上げてもらえるから |
C.貸しがなければ、必ずいつかリストラされるから |
D.貸しがなければ、ほかの会社に移るしかないから |
A.人は給料をもらうことに慣れたから、もっともらいたいと思っている |
B.ほかの会社に移ったら、給与がマイナス30%になる人は、リストラされてもおかしくない |
C.自分の給料に満足できないのは、ほかの会社ではもっと高い給料をもらえるからだ |
D.会社に貸しを作る人は会社で堂々としていられるし、仕事もうまく処理できる |
A.転職すれば給料をもっともらえる人は、今の安い給料を会社への貸しと思えばいい |
B.転職すれば給料をもっともらえる人は、今の会社を辞めればいい |
C.傲慢にならないように、安い給料をもらったほうがいい |
D.今の安い給料に満足しない人は転職すればいい |
現在、食べ放題(自助)とか飲み放題とかしているレストランがたくさんある。多く食べたり飲んだり 1 するほど、単価が安くなる結果になるので、客としてはかなり得した(占便宜)気分になる。だが、必要以上に飲み食いをしたので、暴飲暴食をする 2 、自分の健康にとっては悪い影響でしかない。
自宅で食事をするときは、おいしくて 3 過ぎになったとしても、得をするとは考えない。ところが、外で代金を支払って食べるとなると、より多くの飲み物や料理を食べたので、その点に関して、店側が「損」をしていると考える。その結果、自分としては「相対的」に得をしたという考え方だ。一種の錯覚に陥って満足をしている 4 。
皿いっぱいに料理を取ってきて食べている。もちろん 5 料理であれば、それもよい。だが、 6 取ってきても、自分が招待客としてパーティーに参加しているのであるから無料であるとか、支払う料金には変わりがないとか考えて、手当たり次第に盛ってきている人がいる。そういう人は嫌いであったり、食べきれなかったり料理を大量に残した 7 で、店員に皿を片付け 8 、平気な顔をしている。
その 9 行為は下品そのものである。自分の行動 10 責任を持とうとする意識がまったくない。社会人としても失格である。
【小题1】( )A.して | B.すれば | C.したら | D.するなら |
A.ようとして | B.ことにして | C.ようにして | D.ことになって |
A.食べ | B.食べた | C.食べて | D.食べる |
A.にしかない | B.にすぎない | C.はずがない | D.わけではない |
A.好き | B.好きだ | C.好きの | D.好きな |
A.いくら | B.いくつ | C.どうして | D.どんな |
A.ため | B.まま | C.もの | D.ところ |
A.てくれて | B.てあげて | C.てもらって | D.てくださって |
A.ような | B.そうな | C.らしい | D.みたいな |
A.について | B.に対して | C.によって | D.につれて |
21世紀の日本語はどのように変わっていくのか、私が予言してみよう。まず1つは、( ア )。現在でも電車の中で聞こえてくる女学生の会話は「てめえ、きったねえなあ。」などと男か女か分からない言葉遣いをしていて、思わず耳を疑うことがある。
昔の小説を読んでいて「いやですわ」「何でダメなんだ」「だって、困りますもの」というやりとりが続いても、どっちが男かどっちが女かすぐ分かる。……(略)……そうした区別は時と共に過去のものになり、今では男女は同じ語尾を使う。この先はますますその傾向が強くなり、小説などの書き手は、いちいち誰が話した説明が必要になるだろう。しかし、逆に外国人にとっては日本語を習うことはやさしくなるだろう。日本語 は男女で言葉遣いが分かれているという点では非常特殊な言葉で、英語などにはその区別はないからだ。
【小题1】文中の( ア )に入れるのに最も適当なものはどれか。A.男性語と女性語の区別がなくなるだろう。 |
B.敬語を使うことができない学生が現れるだろう。 |
C.男女とも省略した言葉が増えるだろう。 |
D.話し言葉と書き言葉が同じになるだろう。 |
A.電車の中でも若者の話が聞こえるから |
B.電車での会話は男か女か分からないから |
C.現在の言葉には男女言葉の区別があるから |
D.電車の中には大きな声で話す人がたくさんいるから |
A.現在電車の中で女の人が話す。けれども男の人はほとんど話さないという区別 |
B.過去の小説と現在の会話の区別 |
C.男言葉と女言葉の区別 |
D.小説という書き言葉と会話の口頭言葉の区別 |
A.日本語は男女で言葉遣いが分かれているから |
B.日本語は男女言葉の区別がなくなっているから |
C.小説などの書き言葉は会話の口頭言葉と同じになったから |
D.日本語は特殊な言葉だから |
A.男言葉、女言葉の区別がない。 |
B.小説では、「田中は言った」など,主語がはっきりした文が多い。 |
C.外国人にとっては日本語を習うのがやさしくなるだろう。 |
D.文の構成が簡単なため、外国人が勉強しやすい。 |
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